ソフトバンクグループ(SFTBY)傘下のベンチャーファンド、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(総出資額は1030億ドル)の問題が圧力となり、同社の株価は今年7月下旬から20%下落。本誌が同社を取り上げた最近の記事(2019年7月22日号)の時点では、同社の株価はサムオブザパーツ(SOTP)分析に基づく資産価値に対して約49%のディスカウントとなっていた。その後、主にビジョン・ファンドの投資先であるウィーカンパニー(シェアオフィス大手ウィーワークの親会社)の新規株式公開(IPO)先送りによって、ディスカウント幅は約10%ポイント拡大している。

*ソフトバンクグループから110億ドル弱、そのうちビジョン・ファンドから約40億ドルの資本を受け入れているウィーカンパニーは、企業価値が200億ドルを下回る可能性があるとする報道を受けてIPOを延期した。ソフトバンクグループは、ウィーカンパニーの創業者であるアダム・ニューマン氏の個人的な資産取引と自らを美化する姿勢を抑え込んでいないことによって打撃を受けている。バーンスタインのアナリスト、クリス・レーン氏の試算によると、仮にウィーカンパニーが時価総額100億ドルで上場した場合、ソフトバンクグループの計算上の含み損は持ち分の約60%となる。「ソフトバンクグループは投資の条件としてガバナンスに対する見方を厳格化する必要がある」

*レーン氏の投資判断は「長期的には買い」。ソフトバンクグループの株を買えば、世界最大のベンチャーファンドの持ち分をほぼ無料で手に入れることになるという筆者の結論は変わらず。

 

6. In Defense of SoftBank and Masayoshi Son 今が買い時【ソフトバンクグループ】
ベンチャー投資先のIPO延期と株価下落が痛手だが、長期的には持ち直す可能性がある