*当コラムで紹介した15銘柄のうち、S&P500指数を上回った銘柄は7銘柄でプラスリターンを確保したのは4銘柄だけ。
平均ではS&P500指数のパフォーマンスを4.8%ポイントも下回ってしまった。

*タイミングが悪かった:10月5日に石油掘削サービスのトランスオーシャン(RIG)は推奨時点から株価は半値。
中国オンライン販売大手のバイドゥ(百度、ティッカーはBIDU)推奨した9月7日以降で27%下落。

*成功した銘柄推奨:ホームセンターチェーンのロウズ(LOW)とコーヒー店チェーンのスターバックス(SBUX)
両銘柄とも復活ストーリーでアクティビストが介在して株価上昇のきっかけになるとの見方。
ロウズは、昨年5月に推奨した後に新たな最高経営責任者(CEO)が就任し、
パーシング・スクエアを率いるアクティビスト投資家のビル・アックマン氏が株式を取得したことで8%の上昇、S&P500指数を16%ポイント近く上回った。
スターバックスは6月の推奨タイミングはやや早かったものの、同様にアックマン氏が株式を取得したことで15%上昇。

*空売りが成功しやすかった相場環境で、筆者の最良の推奨もアパレルのLブランズ(LB)の空売りで、3月3日に同社を売り推奨。
スーパーモデルに焦点を当てた広告戦略が消費者の嗜好から離れていると指摘した。
株価は3月3日の時点でかなり売り込まれていたものの、その後37%下落。

 

2019年1月7日号『バロンズ拾い読み』より
9. The Trader 景気後退懸念が和らぎ週間では上昇【米国株式市場】
景気後退の回避を予想するなら上値余地はある