*スポーツウエアを普段着に使ったり仕事で着用したりするアスレジャーと呼ばれるファッションが、アパレル業界を席巻しつつある。ヨガ・タイツの草分けとして知られるファッションブランド、ルルレモン・アスレティカ(LULU)が9月5日に発表した2019年第2四半期決算は、売上高が前年同期比22%増加し、利益率も上昇するなど好調。決算発表の翌日、株価は8%上昇。
*UBSが先週発表した消費者アンケート調査からは、米国の消費者がスポーツウエア購入額を今後1年間で7~9%増やす意向であり、これに対してスポーツウエア以外の衣類の購入額は4~6%増やす意向であることが示された。スポーツウエアへの関心が最も高いのは35歳未満の消費者。UBSはこの調査結果が、ルルレモン以外に、スポーツ用品大手のナイキ(NKE)と、アウトドア用品のThe North Face(ザ・ノース・フェイス)や靴のVans(バンズ)などのブランドで知られるVF(VFC)にとって良い前兆だと考えている。ルルレモン、ナイキ、VFの3銘柄の過去3年間の年間リターンは平均26%とS&P500指数の2倍だ。
*JPモルガンのアナリストは9月5日、ルルレモンの目標株価を200ドルから230ドルに引き上げた。これは同アナリストが予想する2020年度1株当たり利益(EPS)の34倍に相当、上値余地は14%。VFの目標株価は95ドルから108ドルに引き上げ、新たな目標株価は予想する2021年EPSの25倍、上値余地は23%。
2019年9月9日号『バロンズ拾い読み』より
9. Athleisure Is Here to Stay. アスレジャー銘柄に注目 【アパレル銘柄】
新素材を使用した快適性重視のスポーツウエアがトレンド、関連3銘柄の投資妙味は大きい
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