*料理宅配市場はグラブハブ(GRUB)、ウーバーイーツ、ドアダッシュの3社が約8割のシェアを占めている。損失覚悟で顧客獲得を狙う体質のアマゾン・ドット・コム(AMZN)は料理宅配サービスの終了を決定。競合他社からすれば、資金力のあるライバルが1社減ったことになる。グラブハブの株価は昨年秋の140ドルから65ドル以下にまで下落も、アマゾン撤退のニュースを受けて70ドルまで反発。

*ユーロモニターは、オンライン料理宅配市場は今年だけで米国で20%成長して560億ドルに、全世界では16%成長して2030億ドルに達し、2023年にはそれぞれ860億ドルと2980億ドル規模の市場に成長するとみている。それでも、この数字は外食産業全体で見れば全体の14%(米国)、10%(全世界)にすぎない。

*グラブハブの企業価値は今年の予想フリー・キャッシュフロー(FCF)の41倍、4年後のコンセンサス予想FCFの12倍。BTIGのアナリスト、ピーター・サレー氏はこの4月からグラブハブを「買い」推奨でカバー。目標株価は95ドルでアナリスト平均と同水準。ドイツ銀行のクナール・マドゥカル氏はグラブハブを「ホールド」推奨でカバー開始。

*今後、自動運転技術が料理宅配ビジネスにとって最大の課題である人手不足の解消に貢献するだろう。コストが激減し、今後数年間の薄利経営を生き延びた企業は強力なネットワーク効果の恩恵と大きな利益を享受できるだろう。

 

2019年6月17日号『バロンズ拾い読み』より
9. The TurfWar Over My Meatball Hero アマゾン撤退でグラブハブは?【料理宅配銘柄】
スマートフォン世代をターゲットに料理宅配ビジネスの競争激化