*景気減速の兆候も高まる中、株式投資家のスタンスがディフェンシブになるにつれて、ディフェンシブ株の代表格である公益事業セクターが高い注目を集めている。一方、銀行セクターをその配当利回りの高さと安定した収益力から選択肢の一つとして推奨する考え方も。

*しかし、銀行株と公益事業には類似点もあるが、大きな違いがある。公益事業は景気が後退しようと家庭や事業は依然として電気、ガス、水道を必要とするため、景気変動に対する抵抗力が強いが銀行の業績は景気サイクルや信用サイクル、そして金利変動に影響される。また、公益事業セクターの株価が上昇する一方で、銀行株は割安となっている。インベスコKBW銀行ETF(KBWB)の2020年予想利益ベースの株価利益率(PER)は先週月曜日の時点で10倍を切り過去5年間の平均を下回る水準。

*株価が下落したことで銀行株の配当利回りは上昇し、公益事業株の配当利回りに近付いているS&P500指数に含まれる公益事業株の配当利回りは3.26%、金融株の配当利回りは2.29%。

*その他銀行は自社株買い、公益事業は設備投資と資金の使い方が異なる。配当性向、金利低下の影響も異なる。また、公共事業には山火事などの固有リスクがある。

 

2019年8月19日号『バロンズ拾い読み』より
5. Beware Banks’ Utility-Like Yields. インカム投資としての銀行株 【銀行株】
配当利回りは公益事業セクターに近付いたものの、安全性に差