9月下旬に実施された半期恒例、本誌ビッグ・マネー調査は134人のファンドマネジャーから回答を得た。今後12カ月の市場見通しに関して強気と答えたマネジャーの割合は27%にとどまり、今年春の49%、1年前の56%から低下して20年以上ぶりの低水準に。弱気派は31%と1990年代半ばの水準まで増加。 

*過去1年でファンドマネジャーの市場見通しが悲観的になるとともに、トランプ大統領の評価も低下し、3分の2が「C」以下と回答。一方で2020年の大統領選で当選を望む候補者は、トランプ氏が42%でトップ。62%のファンドマネジャーがトランプ氏の再選を予想。 

*民主党の候補者の中ではバイデン氏がリード。ファンドマネジャーが最も恐れているのは、エリザベス・ウォーレン上院議員の大統領就任である。回答者の99%は、ウォーレン氏の当選が市場にとってはマイナスに、バイデン氏の当選については約3分の2、トランプ氏の再選については84%の回答者が、市場にとってプラスになると予想。 

*ファンドマネジャーの過半数は、今後1年の実質GDP(国内総生産)成長率が2%以上になると予測。次の景気後退(リセッション)が始まる時期については、回答者の約3分の12020年と答えた一方、約3分の22021年以降になるとみている。中国に対する関税政策のメリットと、米中貿易摩擦の終了時期については均等に意見が割れた。

 

2019年10月28日号『バロンズ拾い読み』より

Big Money Poll ウォール街がワシントンを怖がる理由 【ファンドマネジャー調査】

強気派の割合は20年以上ぶりの低水準