*上場投資信託(ETF)はコストが低く透明性が高い。市場を地域、時価総額およびスタイル別に切り取る2200本を超えるETFによって、投資家は自分独自のポートフォリオ構築が容易になっている。ファイナンシャル・アドバイザーも、ETFをさまざまな手段で利用している。その幾つかを紹介。

*市場全体を保有
ETFは透明性が高く指数と連動するために、アクティブ運用のミューチュアルファンドよりも静的な傾向があり、スタイル変化の影響をあまり受けない。アドバイザーであるエデルマン・フィナンシャル・エンジンズのモデル・ポートフォリオは一般的には20本以上のファンドで構成されており、その半分はETF。まず顧客の資産配分(株式や債券)を決定し、配分をサイズ、スタイルおよび地域に落とし込んでいく。最終的には、市場全体の保有を目指す。

*アクティブにパッシブ
アドバイザーのサロモン・アンド・ルードウィンは流動性を重視するために、ブラックロック、ウィズダムツリーおよびステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのETFだけを利用。基本的な株式ポートフォリオでは、8本のETFを保有。米国株式は、大型株、中型株および小型株それぞれのグロースとバリューの六つに分類され、外国株式は先進国と新興国のそれぞれ1本のETFを保有。バリュエーションに基づいてポジションを調整する。ある資産クラスのバリューが15%から20%低下すると買いのシグナルが発動する一方、大幅な上昇で利益を確定。

*非常に専門的
リチャード・バーンスタイン・アドバイザーズは2017年に、ETFのようなパッシブ投資対象をアクティブに運用することを意味する「パクティブ」という用語の使用権を取得、銘柄選択よりも資産配分の方が重要と考えている。2017年第3四半期には中国に対して強気になり、市場全体へのエクスポージャーの一方で消費関連へのエクスポージャーも望んだ。市場全体についてはiシェアーズMSCIチャイナETF(MCHI)、消費関連としてはクレーンシェアーズCSIチャイナ・インターネット(KWEB)を選択。

 

2019年5月6日号『バロンズ拾い読み』より
5. 3 Ways to Use ETFs to Personalize Your Portfolio カスタマイズ 【ETF①】
ETFで個人の目的に沿ったポートフォリオ構築