*クラウドがやがてゲームの世界を塗り替える――この流れは予想よりも速いか。アルファベット(GOOGL)傘下のグーグルは3月19日、クラウド型のゲームサービスStadia(スタディア)を年内に立ち上げると発表。ユーザーは独立したゲーム機を使用する必要がなく、PC、テレビ、スマートフォンでストリーミングゲームを楽しむことができる。

*この発表を受けゲーム関連銘柄の株価は大きく変動。マイクロプロセッサ・メーカーであるアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)は発表当日12%上昇。同社のグラフィックス技術がStadiaで使用される。逆に、既存のゲーム機メーカーであるソニー(6758)やゲーム小売り大手ゲームストップ(GME)の株価は大幅に下落。アルファベットは発表の当日、1.2%上昇。

*Stadiaの展開はハイテク戦争がクラウドに及んでいることを示す最も新しい例である。ソフトウエア、音楽、ストリーミング動画の各業界はクラウド型サービスへと移行している。

*グーグルは、潤沢な資金力を持つライバル企業との競争にさらされることに。マイクロソフト(MSFT)エヌビディア(NVDA)はそれぞれProject xCloud、GeForce NOWと呼ばれる独自のクラウド型ゲームサービスを開発中。

*ゲーム愛好家を新しいプラットフォームに向かわせる実際の原動力は独自のゲームソフト。マイクロソフトにはHalo(ヘイロー)、任天堂(7974)のマリオ、ソニーのアンチャーテッドといった有力なソフトがある。グーグルは独自のゲームソフトを開発する意向を表明しているが大ヒット作の制作には通常数年を要する。

 

2019年3月25日号『バロンズ拾い読み』より
7. Gaming Meets the Cloud クラウド型ゲームをめぐる戦い【ハイテク】
グーグルが新たに参入、マイクロソフトやエヌビディアと競争へ