*世界中の機関投資家をクライアントとするストラテジストのラリー・イエデロー氏は2016年の選挙でトランプ大統領の当選を予想していた数少ないストラテジストで、今回は今後米国の金利はゼロにまで低下し、米連邦準備制度理事会(FRB)は米国債の買い入れを実施し、それが株式の強気相場の引き金となり、その結果トランプ大統領は再選されると予想。

Q:FRBはどのような行動を取ると予想しているのか?
A:今後2年くらいで、主に資金調達上の理由から金利はゼロに低下すると予想。現在FRBは先を見据えたアプローチを取ろうとしており、ビッグデータを活用している。目標は景気後退を避けることだ。中国との合意が得られない場合、利下げ圧力が一層高まる。利下げは、ドル高圧力を緩和し、株式市場を改善し、米国経済を下支えするなど、複数の利点がある。

Q:それだけでトランプ大統領の再選に十分か?
A:経済が好調で、株式市場も好調な時期に大統領選が実施されれば再選の確率は非常に高い。また、競争相手次第な部分もある。前回の選挙ではヒラリー・クリントン氏に投票したくないためトランプ大統領を選んだ人もいた。私のクライアントたちはおおむね、大統領の交代で米国のビジネス環境が大きく変わると言っている。民主党の候補者が提唱する経済システムはこれまでと全く違う。まるで違うものになると、人はどう評価していいか分からず、そういう時は低く評価するものだ。

Q:貴金属の見通しは?
A:金は追い風を受けている。欧州の人々は、金融システムを不安視しており、金を買うことになろう。われわれはヴァンエック・ベクトル・ゴールド・マイナーズ(GDX)を保有している。

Q:ほかに選好するものは?
A:この4~5年、防衛関連銘柄を下落する度に押し目買いするよう言い続けてきた。上場投資信託(ETF)のiシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETF(ITA)を選好している。サイバーセキュリティーも。英国内の資産も興味深い。今やジョンソン首相の政権となり、10月31日にハードブレグジット(強硬離脱)を実行すると私は確信している。ポンドは急落を続けており、ハードブレグジットは興味深い投資機会となる可能性がある。

 

2019年8月12日号『バロンズ拾い読み』より
4. Larry Jeddeloh Sees U.S. Interest Rates Falling to Zero ゼロ金利【インタビュー】
米国の金利はゼロに低下するとストラテジストのイエデロー氏は予想