ワークデイ(WDAY)サービスナウ(NOW)オクタ(OKTA)などのソフトウエア会社は赤字だが株価は上昇。米国株式市場でこれほど人気の高い業界は他にない。投資家にとって魅力的なのはサブスクリプション型ソフトウエアを導入する企業の増加を背景とした売り上げ成長率の高さと市場機会の大きさ。米国の大手企業で、前年比25%以上の増収などめったにないが、唯一あり得るのが、ソフトウエア会社。

*しかし今や一部のファンでさえ、バリュエーションが高過ぎるのではないかと感じている。マッコーリーのソフトウエア・アナリスト「ソフトウエア銘柄のバリュエーションは過去最高に達し、バブルのリスクが高まっている。」iシェアーズ・エクスパンデッド・テック・ソフトウエア・セクターETF(IGV)は年初から32%上昇、この3年間で2倍に。

*現在、多くのソフトウエア会社のバリュエーションは、2019年の予想売上高の20倍以上で、赤字。これに対し、S&P500指数のバリュエーションは売上高の約2倍、アップル(AAPL)アルファベット(GOOGL)フェイスブック(FB)、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム(AMZN)といった主要テクノロジー企業は、売上高の4~8倍。

*アドビの株価収益率(PER)は50倍超、マイクロソフトは25倍超。ニュースレター「ハイテク・ストラテジスト」の編集者「このような株価売上高倍率(PSR)の数値は、本来ならPERとして示されるはずの値だ」「まさに2000年と同様のバブル」

*ソフトウエア支出も景気サイクルの影響を受けるため、景気の減速や後退によって大きな打撃を受ける恐れがある。また、ほとんどのソフトウエア会社の財務報告はGAAPに準拠しておらず、GAAPでは費用に計上される多額の株式報酬が除外されているため、収益性が誇張されているという会計リスクも。「投資家にとって、ソフトウエア企業は明らかに高リスクだが、そのリスクが株価には反映されていない」

 

2019年7月29日号『バロンズ拾い読み』より
2. Sky-High Software Stocks Look Bubbly ソフト会社にバブルの気配 【ソフトウエア】
収益の伸びが魅力のソフトウエア銘柄、その実態は?