*米国では小売り店舗の閉店ラッシュが続いているが、小売り大手のターゲット(TGT)は逆境の中で好調。
小売り各社が既に発表している分だけで、全米で今年、合計7000店以上の店舗が閉店になる。過去に例がないペースとなっている。しかし、ターゲットの1851カ所の実店舗はアマゾン・ドット・コム(AMZN)やその他のeコマース勢からの圧力にも持ちこたえ、さらにライバル企業の実店舗再編を追い風としている。

*年初来で株価は33%上昇しているが、過去4年間で見た場合の上昇率はほぼ横ばいで、バリュエーションからすれば同社の取り組みは「進行中」と言えよう。ターゲットの現在のPERは15倍未満で、同業のウォルマート(WMT)は23倍、コストコ・ホールセール(COST)は33倍。過去4四半期の既存店売上高の平均増加率では、ウォルマートの3.9%、コストコの9%に対し、ターゲットは5.4%と健闘。

*トイザラスやベビーザラスなどライバル企業の店舗閉店を追い風に、ターゲットのおもちゃ部門の既存店売上高は、今年第1四半期に2桁台の成長を記録。

*急ピッチで店舗の改装を進めており、より明るくモダンな店内と、オンラインで購入した商品のスピーディーな受け取りシステムが売り。2017~18年の130億ドルの営業利益のうち、同社は60億ドルを店舗改装などの設備投資に、27億ドルを配当に(配当利回りは3%)、32億ドルを自社株買いに、10億ドルを債務返済に充てている。

 

2019年7月22日号『バロンズ拾い読み』より
2. FedEx Ups Its Game as E-Commerce Grows eコマースの波に乗る【フェデックス】
アマゾンをしり目に事業の拡大を進めるフェデックス