■ バロンズ・ラウンドテーブル
*1月7日開催された毎年恒例の世界トップクラスの投資家10人によるラウンドテーブル。

■ トッド・アールステン氏発言要旨(所属:パルナッソス・インベストメンツのCIO)
*財政赤字・債務、GDP
2018年連邦債務は1兆2700億ドル増加、これはGDP比6%。

*金融政策
バランスシートの縮小は引上げ2回分に相当。

*債券
社債市場が最大のリスク:投資適格債の45%はジャンク債になる。

*業種・銘柄
半導体も危険信号。去年の3月に半導体で最初の不調の予兆。

夏には自動車が軟化、今や携帯電話の販売が減速。半導体需要は貿易摩擦の激化の中で10月には崖から転落。

これが、経済成長に対する目安。おそらくあと1~2四半期は半導体の大幅な在庫/需要調整。そこで重要な転機が到来し、4~6月期には半導体在庫は正常化。今年の上半期は市場にとっては困難な期間。

その後はやや持ち直し、下半期には需要の成長も戻る可能性。

*その他
米国は世界で最も偉大な技術革新が生まれる国。グーグル(アルファベット(GOOGL)の子会社)やアマゾン(AMZN)アップル(AAPL)エヌビディア(NDVA)。以前人材豊富で信用力のある国であり、多様性もあれば人口も増えており、移民も受け入れている。

米国の銀行は、欧州の一部の銀行よりもはるかに健全で、日本や中国の銀行よりも良好な状態。利益を上げることのできる優れた企業を見いだせると確信。

 

(トッド・アールステン氏)

 

2019年1月14日号『バロンズ拾い読み』より
1. Barron’s 2019 Investment Roundtable 全般の見通し 【ラウンドテーブル】
投資のプロによる2019年市場見通し