■ 12月としては1931年以来の下落ペース
*ナスダック総合指数は8.4%下落して6332.99。週間ベースとしては2008年以来の大幅な下落率で、8月の高値から22%の値下げで弱気相場入り。ダウとS&P500はそれぞれ史上最高値から16%と18%安の水準。

*12月月初は主要3指数はともに年初来でプラス領域、NYダウは今月に入って12%下落で12月としては1931年以来の最悪ペース。下落の唯一の理由は「景気後退懸念」で、認識が異なる連邦準備制度理事会(FRB)が下落を加速。

■ 2019年も大量の自社株買いか
*今年に続いて2019年も大量の自社株買いが見込まれる。発表ベースの自社株買いは12月中旬に1兆ドルを超えて1兆800億ドルだがその半分近い4600億ドル分はアップルを筆頭とする19社によるもの。

*実際の買い戻しは、S&P500指数が第4四半期に入ってから17%下落したことを背景に活発化。年初来の9カ月間の累計は前年から53%増えて5834億ドル、これは過去最高だった2007年年間の金額を1%だけ下回る規模。
今年の実際の買い戻し額は7000億~7500億ドルに達する。
買い戻しの資金には主に税制改革と本国送金から得たキャッシュが充当。
来年は発表ベースで再び1兆ドルを超える可能性。

マイクロソフト(MSFT)プロクター・アンド・ギャンブル(P&G、ティッカーはPG)ホーム・デポ(HD)ウォルマート(WMT)などの、2018年に買い戻しを発表しなかった企業が2019年は発表があるかも。
アップルは2018年と同様に1000億ドルの自社株買いか。

*市場の短期的な下落局面は自社株買いを促す。安値で買い戻せる良い機会となるはず。

 

2018年12月24日号『バロンズ拾い読み』より
7. The Trader ナスダック総合指数が弱気相場入り【米国株式市場】
景気後退懸念が増幅され、NYダウやS&P500指数にも弱気相場入りする可能性