*バリュー投資のファンドマネジャーはプラスのリターンを維持しているものの、成長株を対象とするグロース投資のファンドマネジャーに徐々に差を開けられている。モーニングスターによると、過去10年間の大型株グロースファンドの年率リターンは平均15.6%、大型株バリューファンドは13.2%。

*一般的にバリュー投資は、長期にわたりグロース投資に後れを取るが、諦めなければ最終的には勝つ。調査によると、1927年1月から2018年12月までの期間の年率ベースの投資リターンは、米国の成長株が9.9%だったのに対し、米国の割安株は12.6%。

*しかし現在の市場サイクルの間に、割安株と成長株との差が大きく開いた状態が長く続いている。投資家には、割安株は10年に一度の買い時を迎えているのか、それとも衰退への道を下っているのか、という疑問が生じている。それに対する見方は以下のようにさまざま。

*バリュー投資に重要なのは環境であり、イールドカーブが割安株の見通しに関する唯一かつ最大の指標かもしれない。「割安株は回復するだろうが、イールドカーブの持続的なスティープ化が見られるようになってからの話だ」

*「私たちの経験からはっきり言えることは、バリュー投資はサイクルの初期段階においては極めて有効だが、サイクルの中盤から終盤ではうまくいかないということだ」とまた、バリュー投資は少数のセクター(金融とエネルギー)に集中する傾向がある。

*「難しい問題は、今は、割安株が選好されていないだけなのか、それとも転換期を迎えているのか、ということだ」ソフトウエアやブランドといった無形資産は、新世界の企業にとってはより大きな要素だが、株価の割安・割高を判断する指標である株価純資産倍率(PBR)には正確に反映されない。成長企業をより割高に見せ、成長株と割安株の格差拡大の一因となる。

*「ある時点でサイクルは転換し、バリュー株は再び優勢に立つだろう。しかし、それがいつなのかは分からない」

 

2019年4月8日号『バロンズ拾い読み』より
2. Value Investing Will Beat Growth Again バリュー投資が再び優位に【投資スタイル】
グロース投資に追いつくのはまだ先か