*ショーン・クラベッツ氏:タイニー・エスプラナード・キャピタルの設立者。旗艦ヘッジファンド、エスプラナード・キャピタル・パートナーズの2000年1月の設定以来の年率リターンは同期間のS&P500指数の4.9%に対して7%。流行から外れ、見過ごされて、割安で、嫌われている銘柄を選好。昨年末の急落を受け、カジノ関連銘柄は年初から上昇したが、まだまだ上昇余地があるとみる。

本誌:今年の市場は?
クラベッツ氏:個別銘柄に好機が存在すると非常に強気でいる。

Q:12月にカジノ関連銘柄に強気になった理由?
A:カジノ関連銘柄は昨年10月から12月にかけて負債の多さと需要の鈍化が懸念されて株価急落。マカオで高収益を上げる米国のカジノ会社は中国経済減速の悪影響を受けている。カジノ関連銘柄の混乱に乗じて選別した銘柄を買い増し始めた。例えば、ペン・ナショナル・ゲーミング(PENN)は2017年前半に10ドル台前半、2018年夏に37ドルに達し、その後18ドルに下落、現在は約24ドル。

Q:マカオのカジノでの営業許可の更新に懸念は?
A:多少は懸念している。バリュエーションの魅力も乏しいラスベガス・サンズ(LVS)ウィン・リゾーツ(WYNN)など、マカオへのエクスポージャーが大きな銘柄には飛び付かなかった。

Q:投資先として選好するのは?
A:ゴールデン・エンターテイメント(GDEN):ラスベガスが拠点、株価は2018年の夏のピークの約半額で、EV/利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)倍率は8倍、2019年予想株価収益率(PER)7倍の水準の19ドルに下落。フリーキャッシュフロー利回りは20%以上ある。

センチュリー・カジノス(CNTY):オーストラリアを本拠とし、カナダでカジノ施設「センチュリー・マイル」を今年4月に開業予定、今後数年でカナダの事業によりEBITDAが倍増する可能性。米国市場に上場するカジノ会社の中で、内部成長率が最高で、株価EBITDA倍率が最低水準で、負債が最小。執行を確実にして現状を維持すれば、数年で現在の株価7ドル強から10ドル台前半への上昇も難しくない。

 

2019年1月28日号『バロンズ拾い読み』より
7. Casino Stocks Look Tempting to a Value Investorカジノ関連銘柄 【インタビュー】
バリュー投資家クラベッツ氏に魅力的に映る銘柄