■ 大手米銀に注目
*ウォーレン・バフェットの最近の注目は米国の大手銀行。バークシャー・ハサウェイは2018年第3四半期に銀行銘柄に130億ドル以上を投資。JPモルガン・チェース(JPM)に新規で40億ドル、バンク・オブ・アメリカ(BAC)には60億ドル近くを追加投資。同社はこの2行に加え、ウェルズ・ファーゴ(WFC)U.S.バンコープ(USB)ゴールドマン・サックス(GS)PNCファイナンシャル・サービシズ・グループ(PNC)バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BK)と、10大米銀のうち7行の株を保有。
*財務規律とリスク・コントロールにより、銀行銘柄は以前ほど景気に敏感に反応せず底堅く利益を出せる。
*投資家の懸念は、世界経済の減速や貸出の伸びが鈍化。銀行24銘柄からなるKBW銀行株指数(BKX)のパフォーマンスは年初来マイナス8%。

■ 魅力は高い利益成長率と寛大な株主還元
*株価低調でバリュエーションは低下。銀行22行の予想株価収益率(PER)は、年初は12.6倍で現在は10.2倍。バリュエーションは市場全体を下回り投資家は堅調な利益の伸びと資本還元を享受できる。
*貸出は1桁前半で成長を続けている。長短金利差は縮小ながら銀行の利ざやはなお拡大。
*注目はJPモルガン・チェース:株価は11月23日終値で106.65ドルと年初来ほぼ変わらず。2018年の予想PERは11.5倍と同業他社の大半より高いが、市場全体の16倍よりは低い。配当利回りは3%。
*大手銀行で唯一、有形純資産額を割り込む株価(61.75ドル)で取引されているシティグループの目標株価を93ドル。
*バンク・オブ・アメリカは強固な預金基盤と国内にフォーカスした個人金融事業を有し、予想利益成長率は同業他社よりも高い。2022年のEPSは今年の予想の2.55ドルから50%超増の4ドル。株価は23日終値で26.97ドル、配当利回りは2%。

2018年11月26日号『バロンズ拾い読み』より
3. Why Warren Buffett Is Big on Big Banks バリュー銘柄 【銀行銘柄】
ウォーレン・バフェット氏が大手銀行を選ぶ理由