■ モメンタム株とグロース株
*今年はファクター投資家にとってかじ取りが難しい年。
*2月にS&P500指数が10%の急落した時、パフォーマンスが最も良かったモメンタム株と急成長事業を擁するグロース株は、市場が調整局面から回復する間もリードを維持し急騰し続けた。
*9月末の時点では、上場投資信託(ETF)のインベスコS&P500モメンタムETF(SPMO)インベスコS&P500ピュア・グロースETF(RPG)の年初来の上昇率がそれぞれ18.8%、14.7%と、S&P500指数の上昇率9.4%を大きく上回っていた。
*ただし、第4四半期の初め、好調だったモメンタム株は他のどのグループよりも急速に値を下げた。インベスコS&P500モメンタムETFはクリスマスイブまでのわずか3カ月間で23%の大幅安、下落幅でS&P500指数を4%ポイント近く上回ってしまった。
*グロース株の低迷が始まったのはモメンタム株よりも早かった。インベスコS&P500ピュア・グロースETFとS&P500指数のリターンの差は同指数が高値を付ける前の6月の終わりに縮小し始めた。同ETFは第3四半期以降に19.2%も急落し、下落幅でS&P500指数を5%ポイント以上も上回った。
*一方で、不透明な環境に置かれた投資家が安定性を求めると、今年の大半でアンダーパフォームし、かなり割安となっていた高配当株と低ボラティリティ株が反騰し始めた。インベスコS&P500低ボラティリティETF(SPLV)は第4四半期に10%下げたが、下落幅はS&P500指数の19.3%の約半分だった。インベスコS&P500高配当低ボラティリティETF(SPHD)の同期間の下落率は11.8%だった。

■ 大型株と小型株
*2018年の1-2月期:大型株のラッセル1000指数が小型株のラッセル2000指数をアウトパフォーム。3月以降~年央:小型株が大きく上昇(米中貿易論争激化、小型株は海外事業へのエクスポージャーが少ない)。ラッセル2000指数は6月半ばまで、ラッセル1000指数を最大で7.3%ポイントもアウトパフォーム。年末にかけては小型株が再び後れ(本格的な貿易戦争だと中小企業のほうがダメージが大きいと投資家気づく)。