*格安フィットネスジム運営のプラネット・フィットネス(PLNT)は、月額10ドルの料金モデルを掲げ、急成長を遂げた。数年前の新規株式公開(IPO)時点の株価は16ドルだったが、足元では78ドル。その安売り攻勢のため、フィットネスジム界のアマゾンとの異名をとる。PERは50倍だが、さらなる市場シェア獲得のための潜在能力は明らかである。同社のジムにはプールもスタジオもバスケットボールのコートもないため安価で、大きさは通常のジムの半分、従業員は3分の1しかいない。

*自宅でのフィットネスに特化した未公開企業、ぺロトン・インタラクティブは、大きなスクリーンの付いたフィットネスバイクを2000ドルで販売し、月39ドルでストリーミング制の受講クラスを提供。昨年夏の資金調達で企業価値を約40億ドルと評価され、今月には株式公開を申請。同社は増殖するコミュニティーによるネットワーク効果の恩恵を受けている。ユーザーが同社のエコシステムに忠実たらんとして、デバイスに気前よく資金を投じてくれるため、ネットフリックスではなくアップルと比較されるようになるかもしれない。

*家電量販大手ベスト・バイ(BBY)は先週、コネクテッド・フィットネス製品ブランドの販売と店舗設置を行うと発表。

*ライバル企業は苦戦。筋力増強マシーンを販売するノーチラス(NLS)、ニューヨーク・スポーツクラブなどを運営するスポーツ・インターナショナル・ホールディングス(CLUB)の足元の株価は、2ドル強。両社はともに、家庭用器具については身体活動を記録する「コネクテッド・フィットネス」、ジムについては「ハイバリュー、ローコスト」という現在のトレンドに反するとして嫌気されている。

2019年6月24日号『バロンズ拾い読み』より
9. Planet Fitness and Peloton フィットネス界の新トレンド【フィットネス産業】
新興の2社が既存企業を追撃