*米ドラッグストアチェーン大手CVSヘルス(CVS)は、ヘルスケアの新たな入り口になるという計画において実験中の新店舗「ヘルスハブ」などを展開中。同社のラリー・マーロ最高経営責任者(CEO)は、「われわれは医療を、より地域密着で単純にでき、一段と低いコストで人々に最高の結果を提供できる。現在データを集めており、数カ月後には今後の道筋を描けるだろう」

*CVSの株価は、4年前の100ドル超から最近は53ドルまで低下。利益の足踏みと利益率低下に対する懸念が理由。だが消費者が医療費を今よりもコントロールできるようになり、医療費自体が低下する将来に向けて同社の資産は非常に好位置に。買い時。

*CVSは約50年にわたって米国内にドラッグストアチェーンを構築しており、現在の処方薬販売額はトップ。また、ケアマークを通じて薬剤給付管理(PBM)も行っている。保険会社のエトナの700億ドルでの買収によって、メディケア(高齢者向け医療保険制度)のパートC(アドバンテージ)を含む医療保険も提供。2019年の営業利益のうち、40%がドラッグストアから、残りはケアマークとエトナからが半々になると予想される。

*PBMがCVSの増益に大きく貢献しており、1株当たり利益(EPS)は2007年のケアマーク買収以降に4倍へ増加。アナリストは、PBM会社の利益率が医薬品サプライチェーンの他の企業と同様に低下した場合、CVSのPBM事業の利益が現在の約50億ドルから30億ドルへ低下する可能性があるとする。これを前提とすると、CVSのEPSは、2018年の7ドル超から5.77ドルへ減少することに。10倍強の株価収益率(PER)を適用すると株価は60ドルとなり、それでも現状からの13%の上値余地。

*CVSの今年の利益は成長しない公算が大きいが、カウエンのアナリストは上値余地を理由に投資判断をアウトパフォームとしている。投資のハードルは低い。現在のPERは8倍未満で、過去5年間の平均である14倍を下回っているほか、S&P500指数やユナイテッドヘルスに対して50%超のディスカウントとなっている。

 

2019年4月15日号『バロンズ拾い読み』より
1. CVS Wants to Fix Health Care ヘルスケア制度の救世主目指す【CVSヘルス】
利益が今後縮小する可能性への対応