■ バロンズ・ラウンドテーブル
*1月7日開催された毎年恒例の世界トップクラスの投資家10人によるラウンドテーブル。

■ ヘンリー・エレンボーゲン氏発言要旨(所属:T.ロウ・プライスのCIO)
*GDP
上半期は2%未満に減速し、その後加速。年間では2.25~2.50%。

*相場想定
市場は上半期に多くの不確定要因を消化。GDP成長率が1%を超えた水準で安定化して下半期に加速すれば、市場は良好な状態に。

*バリュエーション
S&P500指数の2019年予想PERは14.5~15倍。多くの懸念が織り込み済み。

*業種・銘柄
FAANG:ネットフリックス(NFLX)アマゾン(AMZN)は力強く前進。フェイスブック(FB)とグーグル(アルファベット(GOOGL)の子会社)は規制関連の懸念。アップル(AAPL)は革新が欠如。*オンライン技術の威力。

不動産仲介はオンライン不動産仲介会社レッドフィン(RDFN)。オンライン出前サービスのグラブハブ(GRUB)オンライン中古車販売のカーバナ(CVNA)

*その他
二つの変動要因:第1は米中関係はより冷え切ったものに。第2は、テクノロジーによる代替がデフレをもたらしている。

2つめは、テクノロジーによる代替に注目。世界のプラットフォーム技術企業はデフレをもたらしている。S&P500指数を構成する企業の31%が代替の脅威にさらされていると試算。決済処理のストライプやオンライン調査機関のチェッカーといった企業が、旧来産業への挑戦を可能に。

プラットフォーム企業は不可能な速さでシェアを拡大。フェイスブックやグーグルは広告では圧倒的なプラットフォームで、コンテンツではネットフリックス、クラウドではマイクロソフト(MSFT)やアマゾン。エンドマーケットでの売上高の伸びの50~70%を占める。

技術の変化の影響への対応はどうするか(コーエン)。
→答えは中国との戦略的対立とも関連。機械学習などの極めて重要な分野での米国の技術投資は民間企業や大学によるもの。
中国では公的セクターの資金が投入。米国では民間企業の貢献を認め、世界に進出してアイデアを収益化することを許している。おかげで米国は中国と今後50年にわたって競争していける。ここでも、規制強化は問題で、時間の経過とともに株式市場にも関係してくる。

 

(ヘンリー・エレンボーゲン氏)

 

2019年1月14日号『バロンズ拾い読み』より
1. Barron’s 2019 Investment Roundtable 全般の見通し【ラウンドテーブル】
投資のプロによる2019年市場見通し