*1週間前のエチオピア航空機事故(ボーイング(BA)の最新機種737 MAX 8型が墜落し、搭乗していた157人全員が死亡)についてボーイングの株主はパニックに陥るべきではないが、迅速な回復は期待できない。

*米当局も737 MAXの運航停止。737 MAXはボーイングでは史上最も速いペースで売れている機種、JPモルガンはボーイングの今年の営業キャッシュフローに対し35%の貢献を見込んでいる。

*航空安全ネットワーク(ASN)によると、昨年、貨物便を含む民間航空機による犠牲者を伴う重大事故は15件で、3番目に少ない記録だという。最も少なかったのは2017年の10件だ。

*アナリスト試算では、同社は、737 MAXの納入の遅れで1カ月当たり10億ドルのフリーキャッシュフローを失う可能性があり(最終的には回収可能)、改修に5億ドル、飛行停止に伴う顧客補償に1カ月当たり最大10億ドルかかる見込み。ジェフリーズでは、飛行停止が3カ月間に及んだ場合の費用を50億ドルとみている。

*本誌は、1株318ドルだった昨年11月に買い推奨の記事を掲載した。今月初めの株価は440ドルを超えたが、その後375ドルまで下落した。今年の予想フリーキャッシュフローの14倍に満たないこの水準では売りたくない。S&P500指数は約20倍だ。

 

2019年3月18日号『バロンズ拾い読み』より
2. The Long View for Boeing Shareholders: Don’t Panic ボーイングの危機【ボーイング】
株主はパニックに陥るべきではないが、素早い回復は望めず