フェイスブック(FB)は2018年5月、マッチング(デーティング)サービスへの参入計画を発表。同市場のリーダーであるマッチ・グループ(MTCH)の株価は、フェイスブックの発表を受けた投資家のろうばい売りにより、過去最大の下落を記録。1年たった現在、フェイスブックは米国でデーティングサービスをまだ投入しておらず、サービスを提供している市場では影響を感じないとマッチは指摘。

*マッチの株価は年初来で急上昇しており、好調な2019年第1四半期決算を発表した先週は過去最高値。同社はソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の世界でユーザーにサービスの対価を支払わせ、同社は消費者が自分に合った人を探し出すために進んでお金を払うことを見いだした。

*フェイスブックは今年5月初めの開発者会議で、2018年に開始したデーティングサービスFacebook Datingの新たな機能としてSecret Crush(シークレット・クラッシュ)という新たなデーティング機能を発表した。Facebook上で好意(クラッシュ)を寄せる相手を最大9人までリストに登録しておけば、相手も同様に自分をリストに加えた際に両者にそれが通知される無料機能。問題はプライバシー。

*マッチ・グループは3億人の独身者が存在するアジアで大きなビジネスチャンスがあると考え、Tinderをとりわけ韓国、日本、インドで成長させようと努めている。

*マッチの2019年第1四半期の売上高は4億6500万ドル、調整後利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)は1億5500万ドルで、それぞれ前年同期比で14%、13%増加した。アップル(AAPL)アルファベット(GOOGL)傘下のグーグルが運営するアプリストアの手数料を引き下げさせることに成功すれば、大幅に増加する可能性がある。

 

2019年5月13日号『バロンズ拾い読み』より
8. In the World of Dating, Facebook Is Now the Underdog マッチングアプリ【ハイテク】
新たなビジネスモデルを構築したマッチ、SNSの機能拡張にとどまるフェイスブック