Q:年末までに株式市場はどうなる?
A:当社のストラテジストの今年年末のS&P500指数の予想は3000、2020年末は3100だ。株式市場は、ファンダメンタルズと政治という二つの要因に反応する。ファンダメンタルズ的には、米国の株式市場はフェアバリューの状態、あるいは本来あるべきよりは少し低い状態。しかし、貿易紛争が長引けば、心理的な面も問題であるし、設備投資を冷え込ませる影響もある。

Q:投資家はどこに目を向ければよいか?
A:上場投資信託(ETF)を含めて三つ推奨できる。ETFはゴールドマン・サックス・グローバル・インベストメント・リサーチではカバーしていないが、私が選好するのはSPDR S&PディビデンドETF(SDY)で、これはS&P1500指数に連動している。つまり、中小型株が含まれている。昨年の11月や12月のようにボラティリティが高まった場合は、中小型株は大型株をアウトパフォームする可能性がある。そのような時、大型株は流動性が高く、また大量に保有されているため売られやすい。このETFは時価総額加重平均インデックスではなく、配当成長率の高い銘柄の比重が高く、分散化されている。

*次に、デンソー(6902)。2017~2018年には電気自動車への期待が非常に高まったが、今はその熱意が弱まっている。電気自動車をめぐる興奮の中、ガソリンと電気のハイブリッド車は忘れられかけたが、実はよく売れている。デンソーは、ハイブリッドのトップを走るトヨタ自動車(7203)に重要な部品を供給しておりいる。電気自動車の電池は高価なため、ハイブリッド車はまだしばらくは好調が続くだろう。

3番目は製薬大手のイーライリリー(LLY)。米国の他の医療関係銘柄と同様に、将来の医療政策への懸念が高いために、パフォーマンスはさえないが、同社の糖尿病、がん、鎮痛、免疫療法などの分野に向けた新製品はこれらの懸念を克服する助けになると思っている。当社のアナリストは、2019~2022年のEPSの年平均成長率を14.6%と予想している(コンセンサス予想の12.3%を上回る)。

 

2019年7月15日号『バロンズ拾い読み』より
1. Where to Find Value Now ミッドイヤー・ラウンドテーブル【今後の市場見通し】
9人の投資プロフェッショナルによる今後の見通し