Q:株価は上昇を続けるのか?
A:株式市場は非常に割高。S&P500指数の1株当たり利益(EPS)が、昨年の151.60ドルから今年は158ドルへ約4.2%増加すると予想しているが、それに基づくとPERは約19倍。コンセンサス予想は163.59ドルだが、米国および世界経済の減速に鑑みると現実的には見えない。

Q:しかしそれは、株価が下落しなければならないことを意味しない。
A:その通りだ。S&P500指数は2018年12月の底から25%超上昇しているが、2018年1月に付けた2872.87との比較ではわずか4%しか上昇していない。

大型グロース株が市場を支配している。過去1年間のリターンは、大型株ベンチマークのラッセル1000指数が9%の一方、小型株のラッセル2000指数はマイナス6%だ。年初来では、マイクロソフト(MSFT)が35%、アップルが27%、フェイスブックが50%、ネットフリックスが40%、ビザ(V)が33%、マスターカード(MA)が45%上昇している。インデックスファンドが、大型グロース株の株価を押し上げている。

Q:あなたのような小型株バリュー投資家には何が残る?
A:われわれは、割安なグロース銘柄に投資しようと試みている。1社目は、電子部品であるコンデンサのメーカー、ケメット(KEM)で、株価は1年前の30ドルから18.08ドルまで低下している(6月21日現在)。同社はコンデンサの市場シェアが50%を超えている。時価総額は11億ドルで、配当利回りは1.1%。

もう1社は、事業開発会社のトリプルポイント・ベンチャー・グロースBDC(TPVG)。1月に推奨した同業のヘラクレス・キャピタル(HTGC)に似ている。株価は14.23ドルで時価総額は3億5300万ドル、配当利回りは10.1%。

Q:1月に大型株を推奨しているが、今回小型株を選んだ理由は?
A:大型株の株価は上昇し、割安株は摘み取られてしまった。多くの大型株は世界的なエクスポージャーのため貿易摩擦の影響を受けている。宅配・航空貨物大手のフェデックス(FDX)を長期にわたって保有しているが、株価は暴落した。

 

2019年7月15日号『バロンズ拾い読み』より
1. Where to Find Value Now ミッドイヤー・ラウンドテーブル【今後の市場見通し】
9人の投資プロフェッショナルによる今後の見通し