*電力・ガスのパシフィック・ガス&エレクトリックの親会社であるPG&E(PCG)は、カリフォルニア州での山火事に関する数十億ドルにおよぶ損害賠償請求訴訟の可能性を踏まえて、1月に破産法適用を申請した。

*市場は、カリフォルニア州の民間電力会社は、山火事が発生しやすい気候と電力会社にとって非常に厳しい判例を背景に、山火事の費用によって定期的に一掃されるとみている。山火事のリスクに関する根強い疑問は株価に恐らく反映されており、PG&Eの株価は2018年11月から60%下落した。株価は今期予想の利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)に対して約5倍で、同州の他の電力会社であるエジソン・インターナショナル(EIX)の9倍やセンプラ・エナジー(SRE)の15倍に対して大幅なディスカウント。

*モルガン・スタンレーのアナリストは、破綻処理が期限通りに終了すれば、株価は今後1年間で20%超上昇する可能性があると述べる。この見通しは、PG&Eが既存株主にとって60%の希薄化となる増資を実施する想定と、新たな法律による多額の要求を織り込んでいる。

 

2019年7月29日号『バロンズ拾い読み』より
1. Pacific Gas & Electric Stock Could Be a Buy リスクにもかかわらず買い【PG&E】
山火事で破綻したPG&Eが破産保護から立ち直ることに期待