■ バロンズ・ラウンドテーブル
*1月7日開催された毎年恒例の世界トップクラスの投資家10人によるラウンドテーブル。

■ ルパール・バンサリ氏発言要旨(所属:アリエル・インベストメンツのCIO)
*GDP
2019年終盤には景気後退のリスク。

*相場想定
相場全体には弱気も個別銘柄には強気。

*債券
社債市場が最大のリスク:投資適格債の45%はジャンク債になる。

*商品・グローバル投資
新興国市場にネガティブで過去10年間もそう。政府や企業の多くが負債を増やした。

流動性リスク。消費財のヒンドスタン・ユニリーバ(500696.インド)の2019年3月期予想PERは62倍。HDFC銀行(HDB)は素晴らしい銀行だが、2019年3月期予想PERは27倍で、融資増を賄うため3年毎に増資。投資家がもうけられる銘柄ではない。

*その他
投資家は“利益”という一つのリスクを重視し過ぎ、企業の利益が予想を達成するか否かだけをみている。そうではなく、バランスシートのリスクに目を向けるべき。ゼネラル・エレクトリック(GE)の株価が暴落した理由は利益ではなくバランスシート。忌避されるべきものは現金から債務に変わった。今後数年間は、ネットキャッシュの企業に賭けるべき。

「フェイク利益」再び急増:米国会計基準(GAAP)ベースの利益と非GAAPベースの利益の乖離(かいり)が過去最大で我々は「フェイク利益」を基にPERを計算。時価総額に負債を加えた企業価値(EV)を税引き後営業利益(NOPAT)で除したEV/NOPAT倍率を用いるべきでEV/NOPAT倍率は20倍近く割安ではない。

生活必需品企業は、電子商取引による価格の透明性の高まりへの備えがおろそかになっていた。

Q:では、なぜジレットを傘下に持つプロクター・アンド・ギャンブル(P&G、ティッカーはPG)のPERは今も高い?

A 誰もがウォーレン・バフェット氏に耳を傾けるから。しかし、過去と決別する必要がある。生活必需品が質の高い利益をもたらすことはよく知られ、株価に織り込み済みだ。。生活必需品セクターは高いリターンのためあがめられるが、価格破壊、バリュエーションリスクなどのリスク面の懸念が不十分だ。注意を怠っている分より強い不意打ちを受けるかもしれない。

 

(ルパール・バンサリ氏)

2019年1月14日号『バロンズ拾い読み』より
1. Barron’s 2019 Investment Roundtable 全般の見通し 【ラウンドテーブル】
投資のプロによる2019年市場見通し