■ 忍耐強い投資家
ファースト・イーグル・グローバル(SGENX)は運用資産510億ドルで過去10年間のリターンは年率9%超で世界に投資するファンドの中でトップの成績。

■ 過去にも似たような状況が
*今年は、リスク回避志向が市場に忍び込んだ1998年や2007年を想起:1998年にはアジアの通貨危機が発生し、2007年には住宅やサブプライムローンの問題が表面化し始めた。その後1999年には強気相場となり、2000年になって市場は崩壊。2008年も株価は一時的に上昇したがその後に大暴落。

*2019年の見通しは?
世界の景気サイクルはファンダメンタルズにあまり余裕がない。多くの市場で株価収益率(PER)は妥当な水準。だが、非常に緩和的な金融政策によって利益率が非常に高い水準に押し上げられており、利益が前倒しで計上されていると言える。企業価値と売上高を比較すると多くの銘柄がそれほど割安ではない。

■ 主要保有銘柄
*石油大手のエクソンモービル(XOM)
石油・天然ガスの生産をリードするだけでなく、非常に良好な川上資産も保有。経営は長期志向。良好なキャッシュフローが4%超の配当利回りを下支え。
今後6カ月の石油価格に賭ける必要はない。ただ、同社のように業界で最高クラスの企業の収益性が低いのであれば、石油価格はどこかの時点で上昇する必要がある。

*企業向けソフトウエア大手のオラクル(ORCL):
利益の大半は導入ソフトウエアのメンテナンス収入。キャッシュフローは安定しており生活必需品企業のよう。同社はサブスクリプション・モデルへ移行したことで市場から嫌気。移行の初期段階でまだ報われていない。その間は6%を上回るフリーキャッシュフロー利回りの恩恵を得られる。配当利回りは約2%で、過去1年間で発行済株数の約5%を買い戻している。

*林業・木材加工を手掛ける不動産投資信託(REIT)のウェアーハウザー(WY)
長期的には木材は森林面積の減少が理由で、価格が実質ベースで上昇している数少ないコモディティーの一つ。配当利回りは5%で、業界の中で最高の資産を保有。厳しい環境でも良好なキャッシュフローを創造。

 

2018年12月10日号『バロンズ拾い読み』より
2. A Top Money Manager Sees Rally Nearing Its End 上昇相場の終わり 【インタビュー】
ファースト・イーグル・グローバルのマシュー・マクレナン氏に聞く