■ 今年の相場は竜頭蛇尾か
*S&P500指数は今年に入って1月26日までに5%超上昇したが、その後2016年以降で初めての調整局面に。12月入っても5.8%下落しており、この月としては1980年以降で最悪。最新の全米個人投資家協会(AAII)の調査でも回答者の48.9%が弱気派。

*主要株価指数は3指数とも調整局面入りしたものの、年初来のパフォーマンスはそれほど悪くない。S&P500指数の年初からの下落率は2.8%、ダウ工業株30種平均は年初来1.2%安。ナスダック総合指数は年初来では0.1%の上昇。

■ 景気後退入りするか否かで調整の深さが異なる
*景気後退と景気減速には大きな違い。景気後退での弱気市場は長引いて投資家を苦しめる、一方で景気減速の場合の下落は小さなものにとどまる傾向がある。

*現時点で明らかに景気後退を示す兆候はほとんどない。イールドカーブ(1年債と10年債)はフラット化しつつも逆にはなっていないし、マネーサプライも、景気後退前にマイナスに転じる状況が起きていない。それでも、景気に対する投資家の慎重な見方が変わるまでは時間がかかりそう。

 

2018年12月17日号『バロンズ拾い読み』より
9. The Trader 主要3指数が全て調整局面入り【米国株式市場】
最後は景気に関するファンダメンタルズが重要となる