*薬価値上げに対する政治的圧力と世論の反動が製薬業界を揺さぶっており、製薬会社の価格決定力が急速に失われつつある。一部製薬会社は、以前のペースで値上げできなくなったために今年の業績が軟調になると予想されている。クレディ・スイスによると、製薬会社の増益分に対する値上げの寄与度は、2016年は100%、2017年は80%。
*製薬業界における年初来の株価パフォーマンスが上位となっている製薬大手のメルク(MRK)は免疫チェックポイント阻害薬のキイトルーダとヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンであるガーダシルにより株価が引き続き好調に推移しうる。薬価をほとんど引き上げた実績のないバイオ医薬品大手のリジェネロン・ファーマシューティカルズ(REGN)は「正しいことを行っている典型的な企業」。
*しかし、他の会社に対する圧力は高い。アッヴィ(ABBV)ノボノルディスク(NVO)ファイザー(PFE)など。
*クレディ・スイスは、共和党による一層積極的な薬価法案が通過した場合(ねじれ議会では通過の公算は低いが)、純利益が最大15%減少すると推定。ジェネリック薬の承認加速も短期的に重要なリスク。

 

2019年2月4日号『バロンズ拾い読み』より
3. Pricing Pressure a Hard Pill for Pharma to Swallow 薬価への圧力 【製薬会社】
予断を許さない薬価引き下げ