*データセンター不動産投資信託(REIT)大手は年初来、市場を上回る15%超の上昇を見せている。ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(CSCO)は、データセンターの通信量が2021年までに年率25%で成長し、大手情報通信企業向けの巨大な「ハイパースケール」センターの数が、クラウドベースのサービスの普及に伴い2021年までに50%増加する、と予想。
*データセンター銘柄の株価純資産倍率(PBR)は0.94倍だが、REIT全体では1倍。2019年の予想AFFO(REITにおける営業キャッシュフローの指標)に対する株価は、一般的なREITで20倍だが、データセンターは18倍。
*以下は本誌が選んだデータセンター4銘柄。
エクイニクス(EQIX):売上高と企業価値(431億ドル)で最大のデータセンターREIT。データセンターのクラウド接続でもシェア最大(52%)。ジェフリーズのアナリスト評価「アウトパフォーム」、最近目標価格を500ドルに引き上げ。
コアサイト・リアルティ(COR):エクイニクスの施設が満杯であるか展開していない米国の都市圏で顧客を集めることができる。
アイアン・マウンテン(IRM):文書保管施設を中心とするREIT、現在はデータセンター事業に移行中、データセンターにおける新勢力として魅力的。分配金利回りは6.9%と、REITの平均3.8%を大きく上回る魅力的な水準。
インターシオン・ホールディング(INXN):オランダ企業、欧州最大のデータセンター。バリュエーションはEBITDAの17倍と業界最高水準だが2019年のEBITDA成長率は業界有数の16%と予想される。欧州市場は米国ほどデータセンター企業が展開していないため成長余地が大きい。
2019年2月18日号『バロンズ拾い読み』より
2. 4 Stocks to Play the Data-Center Boom ブームに乗る4銘柄【データセンター銘柄】
低迷していたデータセンター銘柄に復活の兆し