■ 民主党が下院で勝利、政策課題への影響は?
債券投資家には悲観的。ピムコの公共政策責任者、リビー・キャントリル氏が米連邦議会の構成の変化に伴うリスクに慣れている。
*共和党議員は今やよりトランピアン(トランプ支持者)に。例えばメキシコとの国境の壁を含む政策の優先項目で大統領に便宜を図る可能性が高まった。政府機関閉鎖、瀬戸際政策の確率も高まった。
*貿易政策:保護貿易主義の候補者は比較的健闘。民主党議員がトランプ氏の呉越同舟の相手となっている中国との貿易摩擦をめぐる対立は起きそうにない。
*今後:インフラ整備法案とロシア疑惑への捜査が新聞の見出しを独占。民主党はインフラ整備、刑事司法制度改革、薬価抑制など、合意できる問題を重視。
*インフラ整備法案の財源は何か。民主党が減税措置を巻き戻そうとすればインフラ法案は上院で否決。
*ナンシー・ペロシ氏が下院議長に復帰すれば、弾劾のリスクは減少。同氏は2020年に民主党から大統領が選出されることを期待して弾劾を回避しようとする。
*上院では共和党が議席増でトランプ氏による指名人事は承認を得やすく。閣僚や高官の交代・更迭はまだ続く。
2018年11月12日号『バロンズ拾い読み』より
2. Washington’s Hottest Topics インフラ整備と大統領弾劾 【中間選挙後の展望】
債券運用大手ピムコの公共政策責任者、リビー・キャントリル氏に聞く