FPAクレセント・ファンド(FPACX)を共同運営するスティーブ・ローミック氏は、タイミングは早過ぎたものの、サブプライムローン問題、銀行や投資銀行の過剰なレバレッジなど株式市場に迫る危機に警告を発してきた。最近同氏は、国債や社債について警告。「世界中の国の債務は国内総生産(GDP)比で過去最高水準。経済成長鈍化あるいは景気後退といった代償で国債にもっと高い利回りが要求され、企業の借り入れコストが上昇し、結果としてデフォルト(債務不履行)が想定される。」
*選好銘柄
保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)はリスク対リターンが魅力。株価約44ドル、繰延税金資産を除いた1株当たり有形純資産は56ドル。自己資本利益率(ROE)は10~12%が見込まれ、これに基づく1株当たり利益(EPS)は6~7ドルと予想。株価収益率(PER)を10~12倍と見積もっても、株価は60~80ドルが予想される。ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループ(JEF)は質の高い金融サービス事業を展開。純資産は1株当たり30ドル前半とみているが、株価は30~35%も安い。他に、ケーブルテレビ会社のチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)コムキャスト(CMCSA)

 

2019年2月4日号『バロンズ拾い読み』より
4. A Winning Mutual Fund Prepares for the Next Storm 次の嵐に備える 【インタビュー】
勝ち組ファンドのマネジャーは社債市場に問題があるとみる