*テキサス・インスツルメンツ:第4四半期ガイダンスは1株当たり利益(EPS)が1.141.34ドル、売上高が36億~39億ドル。コンセンサス予想の1.38ドル、40億ドルを下回った。自動車および資本財企業からの受注のキャンセル増で需要軟化。この傾向がいつ終わるか不明。決算発表の翌日、同社の株価は8.2%下落。

*同社の弱いガイダンスは他の銘柄に比べて市場への影響が大きい。というのも同社が経済のあらゆる部分に基本的な半導体を販売しているから。同社は約10万社の顧客を抱えるために将来動向の指標とみられる。

*ウエスタン・デジタル(WDC):ハードディスクドライブ(HDD)とフラッシュメモリーの大手メーカー。第4四半期のEPSガイダンスは1.451.65ドルと、コンセンサス予想を50%近く下回った。中国との貿易の緊張、金融政策、為替の変動が需要減速の要因。同社の株価は26日に18.2%下落。

*アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD):障害は貿易。「多くの人が貿易の状況を踏まえて慎重姿勢を強めている。米国の関税がサプライチェーンをより複雑なものにしている」。

24日に発表した第3四半期決算はコンセンサス予想並みだが第4四半期の売上高ガイダンスは14億~15億ドルでコンセンサス予想の16億ドルを大幅に下回った。決算発表の翌日、同社の株価は15%超下落。

*インテル(INTC):第3四半期決算は堅調な内容、第4四半期の業績見通しは引き上げ。クラウドコンピューティングとPCゲームの顧客の需要が旺盛。 

20181029日号『バロンズ拾い読み』より
8. Forget Amazon and Google. Chip Stocks Are the Problem. 先行き懸念 【ハイテク】
半導体株が発する危険信号、生産能力縮小は調整局面の長期化を示唆