*ユーラシア・グループの創立者で政治学者のイアン・ブレマー氏に、投資家にも非常に大きな意味がある地政学的巻き戻しについて話を聞いた。同氏は第二次世界大戦後に作られた体制が急速に影響力を失っている世界を「Gゼロ」と呼び、「Gゼロ」という番組のホストも務める。 

*自身が頻繁に言及する「地政学的後退期」について、「地政学上の循環的な変化はその周期がかなり長いため、人々の意識にあまり上らない。第二次世界大戦後の秩序を反映した米国中心の体制が機能不全となりつつあり、今や地政学的な空白期間に入ろうとしている。新たな体制を作り上げる必要がある。」とブレマー氏。 

*「欧米以外の国々の経済・政治・軍事的な力が強まってきている。過去3年間で世界最大の変化を作り出したのは米国のトランプ大統領ではなく、中国の習近平国家主席だ。」米中間の貿易戦争は、「客観的に見て、1年前や3カ月前と比べても対立が強まっているように見える。」 

*世界の投資家にとって最大の短期的リスクは「世界における米国の役割。米国が世界の政治的リスクの要因とは普通は考えないものだが、それが変化しつつある。」米国大統領選の勝者について、「誰になるか分からないが、弾劾問題は深刻だ。トランプ大統領は資金力があり、魅力的な政策を持ち、選挙運動に長けているが、政権周辺に最悪の事実が次々と明らかになっている。」

2019年10月28日号『バロンズ拾い読み』より

3. It’s the End of the World as We Know It 古い世界秩序の終わり 【インタビュー】

地政学的巻き戻しについて、ユーラシア・グループのブレマー氏に聞く