*金利低下と景気減速の脅威で銀行株は人気がないが、最大で経営が最も優れたJPモルガン・チェース(JPM)には保有する魅力的な理由がある。同社の2018年の純利益は325億ドルで、米国ではアップル(AAPL)に次いで2位。クレジットカード、投資銀行およびプライベート・バンキングにおいてトップで、個人預金ではバンク・オブ・アメリカに次いで2位。

*株価は約110ドル、2019年予想1株当たり利益(EPS)の10ドルに対する株価収益率(PER)は11倍。現在の四半期当たり配当は80セントだが、米連邦準備制度理事会(FRB)が今月後半に、年次ストレステストの結果を公表した後に、約90セントへの増配が予想されている。バークレイズのアナリストであるジェイソン・ゴールドバーグ氏は、JPモルガン・チェースの目標株価を140ドルとしている。

*ウォーレン・バフェット氏は、銀行のシナリオが悲観的であることを認めていない。バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)は、過去3四半期にJPモルガン・チェースの株式を5900万株、額にして60億ドル超を買っている。

*JPモルガン・チェースの最も重要な資源は会長兼最高経営責任者(CEO)であるジェームズ・ダイモン氏。後継者問題が存在する。2月の投資家説明会において、いつまでトップにとどまるつもりかと質問されて、「5年間。今では4年だ」と答えている。

*大手銀行の2019年予想PERは、ゴールドマン・サックス・グループ(GS)、シティグループ、モルガン・スタンレーが9倍未満で、JPモルガン・チェースはこれらよりも高くなっているが、大手銀行の低いPERは、投資家が敬遠していることを反映している。銀行セクターのPERは、主要セクターの中でも低い部類。

*ウェルズ・ファーゴのアナリストはJPモルガン・チェースのEPSが今後3年間で1年当たり1ドルずつ増加、つまり2019年に約10ドル、2020年に11ドル、2021年に12ドル、2022年に13ドルに達し、株価を150ドル以上へ上昇させると予想。同氏は、JPモルガン・チェースや他の銀行が、営業レバレッジによって増益を達成できると考えている。これら全てを鑑みると、JPモルガン・チェースの株価は割安に見える。

 

2019年6月10日号『バロンズ拾い読み』より
1. JPMorgan Chase Stock Is a Solid Bet 堅実な投資対象【JPモルガン・チェース】
ジェームズ・ダイモン氏に率いられた巨人が勝利を収めつつある