*2019年度の米国大学基金全体のリターン中央値は5%弱で、同期間の株式市場および株式と債券に分散投資するポートフォリオの運用実績をアンダーパフォーム。2019年6月30日までの1年間で、S&P500指数のリターンは10.4%、70対30の割合で米国の株式と債券に投資するポートフォリオのリターンは9%だった。アイビーリーグの中で唯一、市場をアウトパフォームしたのはブラウン大学で、2019年度のリターンは12.4%だった。

*大学基金の運用成績は、金融危機の際にも安定したリターンを出すなど、長い間を通じて優れていた。ヘッジファンドをはじめ、プライベート・エクイティや不動産、その他のオルタナティブ資産に積極的に分散投資を行い、その一方で米国株式を避けることで成功してきた。だが、最近の大学基金のアンダーパフォームにより、この運用モデルに疑問の声が上がっている。

*エール大学は2020年度の目標資産配分を次の通りとしている。米国株にわずか2.75%、外国株に13.75%、債券と短期金融商品に計7%、絶対リターン型ファンドに23%、ベンチャーキャピタル・ファンドに21.5%、レバレッジド・バイアウト・ファンドに16.5%、不動産および天然資源に合わせて15.5%。こういったオルタナティブ運用にかかる手数料は、高い傾向にある。またここ10年間の強気相場のおかげで、株式は他のほとんどのアセットクラスをアウトパフォームしている。

*大学基金には、リバランスのみで「現状の配分を維持」をする、今までのやり方を止めて、インデックスファンドやプライベート・インベストメントなど、ここ10年間で最も良いパフォーマンスを上げている戦略に乗り換え、リターンを追求、またはハイブリッド型の「準備を整えておく」アプローチを取るという選択肢が考えられる。

 

2019年10月14日号『バロンズ拾い読み』より
2. Ivy League Missed the Stock Market Rally 大学基金のパフォーマンス 【大学基金】
アイビーリーグをはじめとする大学基金は、株式市場の上昇を逃した