*ビビアン・エイザー氏は、個人が楽しむために使うマリフアナ(大麻)がカナダで合法化された2016年にカウエンで大麻関連事業のリサーチを開始。現在でもウォール街で大麻をカバーしているアナリストはほとんどいない。同氏は、カナダの医療用大麻の製造会社、オーロラ・カナビス(ACB)キャノピー・グロース(CGC)ティルレイ(TLRY)の3銘柄を選好。

Q:カウエンに移った経緯は?
A:まだシティグループに所属していた2014年に、大麻の使用を合法化したばかりのコロラド州デンバーに旅行した。成人による合法的な大麻の使用を見るのは目からうろこの体験だった。ニューヨークに戻り、大麻関連銘柄のカバレッジを受容するカウエンと話し合った。ウォール街の大手で大麻をカバーするアナリストは2年以上も唯一私だけだった。

Q:業界の成長見込みは?
A:米国の市場規模は現在、合法・非合法合わせて500億ドル以上で、2030年には800億ドルになると予想。カナダでは、2025年までに売上高は、成人の嗜好(しこう)品としての100億カナダドルと医療用の20億カナダドルの合計120億カナダドルになると見込む。北米以外では、医療用が合法化済みまたはその方向にある43カ国で、310億ドルもの機会があるとみる。

Q:巨額の売上高を手にするのは誰?
A:短期的には国際的なエクスポージャーを持つカナダ企業に先行者利得。長期的にはたばこ会社や酒類会社に恩恵。米国のアルコール飲料メーカー、コンステレーション・ブランズ(STZ)はキャノピー・グロースの38%の株式を保有。たばこ・ワイン製造のアルトリア・グループ(MO)は、国際的な展開を重視し、カナダで認可を得ているクロノス・グループ(CRON)の45%の株式を保有。

Q:5~10年後の大麻会社は農業会社か、一種のたばこのブランドになるのか?
A:私は、大麻が最終的に生活必需品になるとみている。

Q:選好する銘柄は?
A:カナダでのトップピックはオーロラ。ティルレイは常に株価が高めだが、売上高の大きい提携会社(アンハイザー・ブッシュ・インベブ(BUD)ノバルティス(NVS))がプレミアムのバリュエーションにつながっているのかも。クロノスの投資判断は中立。

 

2019年4月1日号『バロンズ拾い読み』より
4. Here Are Wall Street’s First Pot Analyst’s Favorite Stocks 大麻銘柄 【インタビュー】
ウォール街最初の大麻アナリストが選好する銘柄