インテル(INTC)は2018年通期の業績が13%の増収と32%の増益となるも、株価は1年を通じて横ばい。長引く最高経営責任者(CEO)探しと激化する競争の脅威も心配の種だった。

*同社は今年1月、最高財務責任者(CFO)を務めていたボブ・スワン氏を新CEOに任命。さらに技術サイドの幹部として、熟達した半導体設計技術者であるジム・ケラー氏とラジャ・コドゥリ氏を迎え入れた。

*ケラー氏は、アップル(AAPL)のiPhone(アイフォーン)の成功で重要な役割を果たしたA4およびA5プロセッサーや、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)復活の原動力となったプロセッサーとして知られるZen(ゼン)を開発した人物。

*コドゥリ氏はAMDでグラフィックス事業の責任者、アップルでグラフィックス・アーキテクチャーのディレクターを務めた。

*インテルは半導体製造技術の現在の14ナノメートル(nm)から10nmへの移行をこれまで何度も先延ばししてきた。ライバルであるAMDは7nmの製造技術を用いた半導体を今年半ばに発売する計画。製造技術の微細化は半導体の動作速度向上と省電力化の切り札。従ってスワン氏の業務執行改善の姿勢は重要。株価上昇の原動力はイノベーションであり、その点でケラー氏を過小評価すべきでない。

*現在の2019年予想株価収益率(PER)は、S&P500指数の16.1倍に対してインテルは11.7倍。過去5年間の平均PERは13.2倍。配当利回りは2.4%。

 

2019年3月11日号『バロンズ拾い読み』より
7. Intel Is Finally Getting New Blood 失地回復へ 【インテル】
新しいCEOと技術系トップに課せられた停滞からの脱却