*小売株が荒れた年とはいえ、コーチ、ケイト・スペード、スチュアート・ワイツマンといったブランドを保有する持ち株会社のタペストリー(TPR)は、ハズレ株として際立っている。株価は2019年に25%下落し、最近では25.5ドル。2020年度の利益が従来予想の2桁成長ではなく横ばいになると述べた結果、株価は8月15日に22%下落。今後4四半期の予想1株当たり利益(EPS)に対する株価収益率(PER)は10倍弱で、投資家の信頼を失っている。

*売り上げの71%を占めるコーチは7四半期連続で既存店売上高が増加し、親会社にとって安定した資金源となっている。ウェルズ・ファーゴのアイク・ボルチャウ氏は、EPSが2.9ドルに達する来年には完全に回復すると予想し、10倍から11倍という控えめなPERでも株価は30ドルに達する可能性があるという。

*問題の一つはタペストリーがケイト・スペードを「コーチ化」して、非常にカラフルで風変わりで魅力的だったケイト・スペードのDNAがなくなりつつある」点。ケイト・スペードが足を引っ張る中、タペストリーを見限ったアナリストもいるが、バーンスタインのジェイミー・メリマン氏は、「まだ諦めて投資判断を引き下げるべきではない。コーチ自体は決して壊れていないし市場シェアも取っている」

 

2019年9月16日号『バロンズ拾い読み』より
1. Tapestry Could See A Turnaround 巻き返しに期待 【タペストリー】
復活のカギはケイト・スペードの業績回復