■ 予想増益率は5~6%、予想GDP成長率は2.5%
*現在、来年の予想利益に対する株価収益率(PER)は約15倍と長期平均並み。これは過去最高値の2930.75を付けた9月20日時点(18倍超)を大きく下回る。バリュエーション低下の一因は利上げだが直近複数回の利上げをめぐる懸念は後退している。

*米中の関税競争が再開すれば、市場の変動は来年も続く可能性がある。米国の景気拡大と強気相場が既に10年目に入っていることから、景気後退や弱気相場に対する不安も高まっている。

*今年の大きなサプライズの一つは、米国債利回りが比較的低い水準にとどまったこと。昨年末の10年物米国債利回りは2.4%で、今年11月には3.2%超まで上昇したが、直近では2.9%である。10人のストラテジストが予想する来年の10年物米国債利回りの平均値は3.1%だ。

*来年の米国国内総生産(GDP)成長率については、ストラテジスト予想の平均値は2.5%である。直近の四半期の水準は下回るものの、2016年と2017年の成長率を上回る。

■ 最大のリスクは貿易協議の決裂
*T.ロウ・プライス・グループのロブ・シャープス氏:S&P500指数の目標値は2850。

*モルガン・スタンレーの米国株式チーフ・ストラテジストであるマイク・ウィルソン氏:同じく弱気派で目標値を10人中最低の2750。

*ヌビーンのセイラ・マリク氏:関税と金利上昇が景気の足かせ。同氏のS&P500指数の目標は2840。

*ゴールドマン・サックスのデービッド・コスティン氏:基本シナリオを3000。

*バンクオブアメリカ・メリルリンチのサビタ・スブラマニアン氏:目標2900。最大のリスクは、米中の貿易協議決裂。

*PGIM傘下のQMAのポートフォリオマネジャーであるジョン・プラビーン氏:米中合意がなければ「大きな問題で市場には手が負えなくなる」。S&P500の目標値は3000。

*JPモルガンのドゥブラフコ・ラコスブヤス氏: S&P500指数の目標は3100。市場が貿易摩擦の高まりを嫌気「トランプ政権が貿易戦争について発言することは高リスク」

 

2018年12月17日号『バロンズ拾い読み』より
1. 2019 Outlook: U.S. Stocks Could Rally About 10% 強気な見方 【ストラテジスト予想】
2019年は米国株が約10%上昇する見込み