アップル(AAPL)が7月30日に発表された2019年度第3四半期(4-6月期)決算では2四半期連続で減少していた売上高が増加に転じ、強気派が熱狂(過去10年間の増収率の平均が20%超だったが)。以外にもMacが好調だった。1株当たり利益(EPS)は2.18ドルで前年同期の2.34ドルを下回ったものの、コンセンサス予想の2.09ドルを上回った。発表の翌日、株価は2%上昇。

*投資家は投資テーマの変化に注意すべき。アップルの株価の長期的な原動力はサービス事業への関心。値動きはそのことを明確に示しており、iPhone(アイフォーン)の売上高が大きく減少しているにもかかわらず、株価は年初来で30%近く上昇。現在の12カ月予想株価収益率(PER)は16.4倍で、過去5年間の平均である13.7倍を上回り、過去5年間のピークである17.7倍に近い。投資家は、ハードウエア中心だったアップルのビジネスモデルが、予想がより容易なサービスおよびソフトウエア主導へと変化するとの考えに基づき同社株を買っている。

*問題は、アップルのサービス事業に依然として確信が持てないことだ。サービス部門の第3四半期の売上高は前年同期比13%増となったもののコンセンサス予想を2億ドル下回った。アナリスト「サービス事業はユーザー基盤の成長に相関しており、ユーザー基盤の拡大が減速していることは明らかである」

*さらに貿易戦争の問題がある。アップルの中国へのエクスポージャーが米国の他の大手ハイテク企業よりも大きいことはほぼ間違いない。トランプ大統領の追加関税発表を受け、同社の株価はその日だけで2%、翌日はさらに2%下落した。

*本誌は投資家が再びiPhoneの売上高の減少に注目した場合、2019年の株価上昇が吐き出される可能性があると警告した。その見方を継続する。

 

2019年8月5日号『バロンズ拾い読み』より
7. With Apple’s Risks Rising, Why Are Investors So Bullish? 強気派の根拠 【アップル】
サービス事業への期待が先行、今後の株価を左右するのはiPhoneの販売動向