*カール・アイカーン氏は、薬剤給付管理会社大手のエクスプレス・スクリプツ・ホールディングスの、医療保険大シグナ(CI)による買収の阻止を狙ったキャンペーンを仕掛けた。二社の有力な議決権行使助言会社が経営陣側に回ったことからアイカーン氏はわずか6日で敗北を認めたが、それでもシグナの株価はアイカーン氏の保有期間に16%上昇。

*昨年は131社のアクティビスト投資家が228社を標的としたが、投資銀行ラザードによると、これはいずれも過去最高の数字。また、アクティビスト投資家が企業に送り込んだ取締役は161人と、これも過去最高。

*エリオット・マネジメントは医療サービスソフトを手掛けるアテナヘルスの会社売却を主導、アクティビストであるダン・ローブ氏が率いるヘッジファンドのサードポイントは複合企業のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)の会社分割の決定を主導。アイカーン氏は、デル・テクノロジーズ(DELL)によるVMウェアのトラッキング株式の取得に反対し、提示価格の引き上げを勝ち取った。T.ロウ・プライスやガムコ・インベスターズなどの大手運用会社もアクティビスト投資家に賛同して議決権を行使するように。

*データによると、アクティビスト・ヘッジファンドのパフォーマンスは金融危機以降において市場全体を年間約5.0%ポイント下回っている。また、アクティビストの戦略が実際に投資家にリターンを提供しているか否かについての研究結果も分かれている

*アクティビスト投資家自体はこれらの研究を無視、「熱心な株主がポジティブな反対勢力として取締役会に入ることを望まない株主がいるとは思えない。」現時点でアクティビスト全体としてのリターンは高くないとしても、アクティビスト投資家は公の場で成功・失敗することから、彼らが率直な見方を示すことの価値は過小評価できない。そこから他の投資家もアイデアを得ることができる。

 

2019年3月25日号『バロンズ拾い読み』より
2. Investing Lessons From the Activist Playbook 投資の教訓を学ぶ【アクティビスト】
アクティビストのアイデアに追随するのも投資の一つの手段