*「ワイヤハウス」と呼ばれるフルサービス大手証券会社の販売プラットフォームに掲載されるファンドは、「レベニュー・シェア」(ファンド会社から証券会社への収入分配)に基づくものが多い。大規模なファンド会社ほど有利になり、中小ファンド会社の競争力が大きく低下しているほか、投資家の選択肢も狭まっている。レベニュー・シェアは合法だが、米証券取引委員会(SEC)が最近採択した新規制では証券会社はファンドを推奨する際に顧客の「最善の利益」のために行動することを求められる。

*批判派は、利益相反は解消しておらず、大手ファンド会社は依然として中小ファンド会社よりも有利な立場にあると主張する。

*例えば大型株ファンドのYCGエンハンスト(YCGEX)は、過去5年で競合ファンドの上位3%に入るパフォーマンスを上げ、年初来でS&P500指数を9%ポイント、アウトパフォームしているが、ワイヤハウスで購入できず、注目されていない。

*幅広いミューチュアルファンドを取り扱うフィデリティやシュワブすら、最近はファンドの参入要件を厳格化している。ウォール街のワイヤハウスもファンドの取り扱い本数を削減している。こうした変化は業界全体のトレンドを反映。ミューチュアルファンドが8078本に上る中、証券会社は商品ラインアップを絞り込みたいと考えている。

2019年7月8日号『バロンズ拾い読み』より
1. ‘Pay-to-Play’ in Funds Hurts Investors 投資家にとってマイナス【ファンド業界】
「レベニュー・シェア」が中小ファンド会社を排除