*株価は大統領任期と強く連動。1896年以降、大統領任期2年目の第4四半期から3年目の第1、第2四半期までの9カ月間がダウ工業株30種平均(NYダウ)に投資する最良のタイミング。任期2年目の第4四半期にNYダウに投資すると任期末までのリターンは4%。任期3年目の第1四半期と第2四半期に投資すると、リターンはそれぞれ5.2%3.6% 

*政権と議会の状況も強気相場の要因。1950年以降では共和党大統領と民主党議会:S&P500指数の年平均リターンは15.7%と全ての組み合わせの中で2番目に高い水準。今回の中間選挙では、共和党が上院の多数派を維持、下院では民主党が勝利を収めるとの見方が強い。

*株価にとって最良:民主党大統領と共和党議会の組み合わせで、その場合年平均リターンは18.3%(多分に1990年代のドットコムバブルがリターンを押し上げ)。いずれの場合も、ウォール街は「政治のこう着」を好む。 

11月から4月が投資に最適

1950年以降、毎年11月の月初から4月末まで6カ月間だけ、NYダウに10000ドルを投資し、それ以外の6カ月は株から遠ざかっていれば、2017年までには1008721ドルになり、年平均7.5%のリターンが得られていたことになる。反対に、5月の月初から10月末の間だけNYダウに投資した10000ドルは、わずか年平均0.6%のリターンで11,031ドルにしかならなかった。 

2018115日号『バロンズ拾い読み』より
5. Up and Down Wall Street 政治と株価の関係 【コラム2
11月からの半年間が株式投資に最適な期間