*資産運用会社プレシディアン・インベストメンツは、日次の開示を行わない上場投資信託(ETF)であるアクティブシェアーズを設定する計画について、10年近くも米証券取引委員会(SEC)の承認を待ち続けた末に、差し当たっての支持を取り付けた。

*既に多数の資産運用会社が関心を示しており、プレシディアンはこの仕組みをライセンス供与する考え。同社の株式20%を所有する資産運用大手レッグ・メイソン(LM)傘下の資産運用会社クリアブリッジ・インベストメンツは、このETF構造を用いて日次の開示を行わないアクティブ運用ETFを設定する第一号となる見通し。ブラックロック(BLK)JPモルガン・チェース(JPM)、キャピタル・グループ、ガムコ・インベスターズ(GBL)なども既にライセンスを取得。

*通常、ミューチュアルファンドが月に1度組み入れ銘柄を開示するのに対し(本来義務付けられているのは四半期に1度)、ETFは日々開示する。この透明性を持つ従来のアクティブ運用ETFは数百銘柄もあるが、不振が続いている。純資産残高の合計は750億ドル程度で、そのうち120億ドルがピムコ・エンハンスト・ショート・マチュリティ(MINT)に集中。

*「ミューチュアルファンドは、高コストである」分、より多くのキャピタルゲインが必要になる。従ってアクティブ運用の資産運用会社は、ETFの構造から恩恵を受けることができるだろう」

*投資家にとってメリットはあるのだろうか。ガムコ・インベスターズのトップを務めるマリオ・ガベリ氏によると、投資家にとっての重要な特長は、税制面での効率。「コストやパフォーマンスについての議論はひとまず忘れた方が良い。個人投資家にとって実用的なのは、ETFの税制面での有利さ」

2019年4月15日号『バロンズ拾い読み』より
9. The SEC Greenlights Nontransparent Active ETFs 新しいETFの登場【ETF】
日々の保有銘柄を開示しないETFはアクティブ運用の新たな選択肢となるのか?