*アイテムの入った「ルートボックス」と呼ばれる宝箱は、ゲームを通じて獲得できるが、実際のお金を出して購入したデジタル通貨で買うこともでき、単価は通常数ドル。こうしたルートボックスはゲームソフト会社にとって非常に儲かる収益源。カウエンのアナリスト推計によると、エレクトロニック・アーツ(EA)の年間売上高の3分の1がルートボックス関連の課金手段による。アクティビジョン・ブリザード(ATVI)の場合はこの比率は18%で、テイクツー・インタラクティブ・ソフトウエア(TTWO)では約11%。

*規制当局は現在、収益化戦略と位置付けられるルートボックスに監視の目を強めている。背景には、批判派がルートボックスを若年層狙いのギャンブルになぞらえていることがある。

*ゲームソフト大手3社の株価は、コンソール・サイクル(ゲーム機器の買い替えサイクル)の長期化をめぐる投資家の懸念を背景に52週高値を大きく割り込んでいる。利益に対する新たな問題が浮上すれば、株価はさらに下落する可能性がある。長期的な戦略としては、最後の1ドルまで搾り取るのではなく、パフォーマンスと価値で顧客を喜ばせるのが得策であろう。

 

2019年4月15日号『バロンズ拾い読み』より
7. Trouble for the Videogame Industry 新たな懸念 【ゲームソフト業界】
問題視されるゲームソフトの少額課金システム、株価下落の新たな要因に