*ダウ工業株30種平均(NYダウ)は2019年の2カ月間で11.1%上昇(2カ月の上昇率としては2009年8月以来)、S&P500指数も11.1%上昇(2010年10月以来)。

*S&P500指数の水準は、先週の0.4%上昇後でも昨年11月30日と比べ1.6%高いだけ。「投資家は12月の(9.2%の)下落がどんなにひどかったか忘れている」と述べる。

*ここまでの上昇の下支えはFRBの方針転換。金利引き上げを見合わせる意向が示され景気後退懸念が遠のいた。経済指標には「景気減速をはっきり示す変化は見られるものの、上記の指標の水準は少なくとも景気のハードランディングを示すものではない」。

*FRBが本当に景気後退を何とか回避したのであれば、もう少し上値はありそう。ビスポーク・インベストメント・グループの共同創業者であるポール・ヒッキー氏は、10年国債と3カ月Tビルの利回り格差が50日以上0.5%ポイント未満である点に注目。景気後退が迫っているサインである逆イールドにはなっていない。1962年以降、こうした状況はこれまで4回あり(3回は1960年台、もう1回は1998年)、4回の中で3回において、12カ月後のS&P500指数は上昇していた(例外の1回は1968年、その時の同指数の下落率は1%だった)。

 

2019年3月4日号『バロンズ拾い読み』より
9. The Trader 株式市場に上値はまだあるか 【米国株式市場】
景気後退懸念が遠のき、FRBの方針転換が下支えに