■ 気候変動リスクの上昇、投資家の関心の高まり
*地球温暖化、すなわち気候変動による影響の一環としてハリケーンの頻度や強さが増している。S&Pグローバル・レーティングによれば、2017年度はS&P500指数構成企業の約15%が気候関連のイベントによる利益への影響を開示している。影響を定量化している企業は4%にすぎないが、その4%における利益への影響額は6%に及ぶ。
*市場調査会社のフォー・トウェンティー・セブンの気候リスク分析に基づき、S&P500指数構成企業の中で異常気象と気候変動による影響を最も受けやすい企業を特定。熱ストレス、水ストレス、洪水、海面上昇、ハリケーン、台風などに対する事業リスクと、社会・経済的リスクなどを評価。

■ 気候変動エクスポージャーが大きい15社
*エクスポージャーの上位15社には、米国で最高クラスの経営が行われている企業が含まれる。例えば、14位には資産運用大手T.ロウ・プライス(TROW)。6位は電力会社コンソリデーテッド・エジソン(ED)
*8位は製薬会社メルク(MRK)。2017年、ハリケーン「マリア」がプエルトリコを直撃。同島のメルクの工場は1週間以内に稼働を再開したが、道路は依然として壊滅状態。同社はシンガポールにおけるサプライチェーン新設の検討を始めた。
*ランキング1位はクルーズ船運航会社のノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディングス(NCLH)である。2位は半導体大手ウエスタン・デジタル(WDC)。3位はネクステラ・エナジー(NEE)。4位は半導体大手マイクロン・テクノロジー(MU)

 

2019年1月28日号『バロンズ拾い読み』より
1. Calculating the Cost of Climate Change 気候変動のコストを計算 【気候変動】
気候変動リスクが高い企業のランキング