*米国の原油価格は4月の高値である1バレル=66ドルから約55ドルまで下落、天然ガス価格は年初来で25%以上値下がり。SPDR S&P石油・ガス探査生産ETF(XOP)は、今月に史上最安値を付けた。S&P500指数におけるエネルギーセクターのウエートは5%を下回り、40年以上ぶりの低さ。

*しかし、エネルギーセクターは底打ちする可能性。バリュエーションは長期平均を下回っており、多くの企業は設備投資と供給を抑制し、リターンを高め、株主還元を増加させている。石油需要は過去数十年にわたって安定的に増加しており、深刻なリセッションの時期も底堅さを見せてきた。

*過去10年のS&P500指数のセクター別パフォーマンスにおいて、エネルギーセクターは圧倒的な最下位。同指数の年率リターン14%に対して、エネルギーセクターは4.4%。年初来のパフォーマンスも最下位で、指数全体のプラス15.2%に対してエネルギーセクターはマイナス1.2%。以下、サブセクターごとの分析から抜粋。

*石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェル(RDS.B)BP(BP)は配当利回りが6%を上回っている。不人気のエクソンモービル(XOM)は配当利回り5.2%、シェブロン(CVX)は、多くのアナリストや投資家によって石油メジャーの中で最高の立場にあるとみなされ、株価は約117ドル、配当利回りは4.1%。

*探査・生産会社の株価は伸び悩んでいるがEOGリソーシズ(EOG)パイオニア・ナチュラル・リソーシズ(PXD)の2020年予想PERは12倍と魅力的。

*精製会社はエネルギーセクターで最高のパフォーマンスを上げてきた。資本還元率が非常に高い。バレロ・エナジー(VLO)は株価が77ドル、配当利回りが約5%、フィリップス66(PSX)は株価が98ドル、配当利回りが3.7%である。両社ともに適度な自社株買いを実施しており、総還元利回りは1桁後半。

 

2019年8月19日号『バロンズ拾い読み』より
1. Oil and Gas Stocks to Love 注目すべき石油・ガス銘柄【エネルギー銘柄】
石油・ガス銘柄を見捨てるべきではない