ダウ・デュポン(DWDP)は、農業関連事業部門をコルテバ(CTVA)として今年6月1日に分離。コルテバは140カ国の農家に農業投入物を販売する世界最大の企業となる。2018年の売上高は140億ドル超、内訳は大豆やトウモロコシ等の種子が78億ドル、殺虫剤や除草剤などのクロッププロテクション製品が64億ドルで。

*エバーモア・グローバル・アドバイザーズの最高投資責任者(CIO)「ダウ・デュポンの三つの資産の中ではコルテバが最も優れているかもしれない。同社が開発している新製品のラインアップは、世界の大手農業化学メーカーの中で最も堅牢と思われる」

*コルテバの株式の発行日決済取引は5月24日に始まった。初値は32ドルで、これに基づく時価総額は、2020年予想利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)の約10倍に相当する約260億ドル。他の大手特殊化学品メーカーに比べて10%ほど割安。

FMC(FMC)はより規模は小さいがほぼ同じ事業内容。時価総額は2020年予想EBITDA倍率の約9.6倍で。FMCはコルテバに比べ、中西部の洪水に苦しめられている米国市場へのエクスポージャーが小さい。売上高に占める北米の割合はコルテバの50%に対してFMCは約25%。

*野村インスティネット「FMCの成長ストーリーは他社と異なる。同社の成長は同業他社に比べて過小評価されている」。新製品の投入により2020~2023年の売上高が約10億ドル上乗せされると予想、この間の増収率を業界平均の約2倍の6.5%超と見込む。ウォール街はFMCの2020年の売上高、EBITDA、1株当たり利益(EPS)をそれぞれ48億ドル、13億ドル、6.64ドルと予想。他の大手特殊化学品メーカー並みのバリュエーションと仮定した場合、株価は12カ月後に100ドルに達し、先週終値の71ドルに対して約40%の上値余地があることに。

 

2019年5月27日号『バロンズ拾い読み』より
3. Corteva Is a New Agriculture Stock. 注目スピンオフ銘柄 【農業化学株】
ダウ・デュポンが分離する新会社コルテバ、高成長が見込まれるFMCに注目